日本神話の特徴は、中心に無為の神が存在し、その他の神々は部分的な
対立や葛藤を互いに感じ合いつつも、調和的な全体性を形成している
ということである。それは、中心にある力や原理に従って統合されているのでなく、
全体の均衡がうまくとれているのである。そこにあるのは論理的整合性ではなく、美的な調和感覚なのである。
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キリスト教文化圏においては、強力な中心が原理と力をもち、それに
よって全体が統合されている、という構造が一般的となるのである。「神話と日本人の心」 河合隼雄 著
神話にも日本人の精神性の特徴がよく表れていて面白い。
現代日本の若者は「個人主義」に生きようとしていても、西欧「個人主義」に
必要な社会性も責任感も身につけていないそうだ。
ちなみに集団主義の好きな日本人の欠点は、危機的状況において無責任だと
いうことらしい。「個人主義」の本当に良いところが取り入れられていないし、
しかも「集団主義」の悪いところはしっかりと残ってしまっている、そんな人
が多いのかも。自分も気をつけようと思う。
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