フロイトの研究対象として有名な精神分裂病患者
ダニエル・シュレーバー。
四十二歳にして発狂した彼の狂気の根源は、実は幼児期の厳格
な父の教育にあった。
愛ゆえに子どもを独裁し迫害してしまう教育熱心な親が、
子どもの心理にどのような影響を及ぼしたのか。
シュレーバーの幼児体験と発狂後の回想録を綿密に比較しながら
再解釈を加え、精神分裂病をもたらした教育の悲劇と恐怖を
鋭く分析する。(背表紙より)「魂の殺害者=―教育における愛という名の迫害」
モートン・シャッツマン著 岸田秀 訳
シュレーバーの父はドイツでは有名な医者であり教育者だったそうだ。
現代では誰でも異常だと感じる彼の教育法が、当時のドイツで普及
していた、というのが恐ろしい。
やっぱり自分が育ってきたのと同じように子どもを育てるのが
一番良い気がする。
今の自分はけっこう好きだし、他人様に迷惑もかけてないと思うので。
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