原因が特定できないトラブルは非常にやっかいで、企業経営に
関わる友人たちから、『トラブルの原因が判明すればすでに
問題の八〇パーセントは解決したも同然だ』というような
ことを聞く。
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目に見えるトラブルに対しては、九割方避けることができる。
必要なのは充分な準備とていねいな原因追及で、闘志も
根性も気概も不要だ。「無趣味のすすめ」 村上龍 著
身体に起こるトラブルについても同じことが言えると思う。
腰痛を抱えている人の場合、漠然と腰が痛い、と訴えてくる人よりも、
明確に症状を捕えている人の方が治りが早い。
いつから痛いか、どこが痛いのか、痛みの範囲、どのような動きで痛みが
出るか、手で押すと痛いか、温めると楽か、冷やすと楽か、どんな運動を
行うと痛みが出るか、どんな運動を行うと痛みが減るか。
初めからそんなに明確に答えられる人は少ないので、カウンセリングや
治療で徐々に明確にしていく。
「技術の高い手技で、パッと痛みを無くす」のも大事だけれど、
「会話を重ねて、本人に対処法を身につけてもらう」のもとても大事。
よくわからないものを、そのまま他人にまかせてしまうのではなくて、
理解して自分で対処できるようにしたい。
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