『日本人の内と外』読書記録

一神教というのは、日本人にはまったくわからない。
ある一つの原理からすべてを説明するというようなことは、どうでも
いいと思う国民です。
 
しかし、それじゃ合理的でないかというと、そうでもなくて、
合理主義にはもう一つのタイプがあるわけですね。
つまり一つのものと別のものとに共通の要素を見出して、そこに
二つだけのあいだの共通の原理を見出す。
三つ目が出てくると、この三つ目を加えてまたその共通の原理を広げ、
四つ目、五つ目とだんだん広げていく。
そしてこの範囲だけは合理的に理解できるわけです。

『日本人の内と外』 司馬遼太郎 山崎正和 著

頭の中で漠然とイメージしていたことが、本の中で明確に文章化されていて
嬉しく感じることがあります。
こういう文章をかけるようになりたいですね。

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