『感情地図』読書記録


 そのようなことから、治療者と患者の関係は権威者と依存者という
形をとりやすく、患者には知識に基づいた決断をする能力がないと
考えるケースが大半です。その結果、治療する者が決定を任され、
患者はその指示に従うことになります。
そこには治癒に対する積極的な参加を奨励するものがないため、医師が豊富な訓練をおこない専門分野の優秀な技術を持っていても助けになりません。

(『感情地図』 キャロル・ライトバーガー  鎌田裕子 訳より)

        
あんがいコミュニケーション能力の低い医師や治療家が少なくないと思う。

経営のための回転効率を考え、一人あたりに長い時間を割くことができない
からか、訴えられるのを恐れているからか、
言葉を手技に込めて施術しているからだろうか、
自分の勉強した専門用語を披露したいからか、
高度な知識と技術も、コミュニケーション能力が低いと患者の治癒の役に
立たない。

この本は、感情と筋肉・臓器との関連を記した本です。
東洋医学にも、このような考え方があるので、合わせて読んで共通項を
抜きだすと理解しやすいかも。

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