「『日本人』という病」読書記録

ですから、おもしろい言い方をしますと、好きになる相手とは、
一致するところと補い合うところとの両面があるような気がします。
そして、非常に割りきった言い方をさせてもらうならば、この
共通部分というのは関係を維持していくのに役立っている。
相反する部分というのは、関係を発展させるために役立っている。

「 『日本人』 という病」 河合隼雄 著

恋人や夫婦の関係に限らず、この「共通」と「相反」のバランスって
すごく大切だと思う。

「共通」が強すぎると、関係がなぁなぁになってしまう。
でも、弱すぎると一緒にいられなくなる。

「相反」が強すぎると、一緒にいられなくなる。
けれど、相反するところを理解して受け入れることで自分が成長していくことも
多々ある。

河合先生のお話からは、いつも「中庸」の精神が感じられる。
白と黒がハッキリしていると強さを感じやすいけれど、河合先生からは
常にグレーで留まっているという強さを感じる。

白と黒がハッキリしているシステムは強いけれど、一度崩れると
もろいと思う。
標準はグレーで、場面によって濃いグレー、薄いグレーを
使い分ける方がきっと強い。

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