『ほんとうの環境問題』に続く2冊目。
養老先生が巻末にダライ・ラマ十四世の言葉を紹介
していて、それを読んだら思わず涙が出そうになった。
『正義で地球は救えない』 池田清彦 養老孟司 著
『 家は大きくなったが、家族は減った。
どんどん便利になったが、余暇は減った。
学位はとったが、感性は鈍った。
知識は増えたが、判断ができなくなった。
専門家が増えた分だけ、問題も増えた。
薬は増えたが、健康だと思う人は減った。
月まで行って帰ってくるが、向かいの人に会いに行くのに、
道を横断するのも大変になった。
量は増えたが、質は下がった。
背は高くなったが、気は短くなった。
大儲けはできたが、人間関係は疎遠になった。
窓にはたくさんのものが飾ってある時代だが、
貯蔵庫は空っぽだ。』
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