『 患者さま 』 という呼称を採用するようになってから、病院の中で
いくつか際立った変化が起きたそうです。
一つは、入院患者が院内規則を守らなくなったこと(飲酒喫煙とか無断
外出とか)、一つはナースに暴言を吐くようになったこと、一つは
入院費を払わず退院する患者が出てきたこと。
以上三点が 『 患者さま 』 導入の 『 成果 』 ですと、笑って
いました。
当然だろうと僕は思いました。というのは、『 患者さま 』 という
呼称はあきらかに医療を商取引モデルで考える人間が思いついたもの
だからです。
~(『 街場のメディア論 』 内田樹 著 より)
駅前で、接骨院のチラシを受け取って違和感を感じる。
整体のHPで、
「今日も患者さんがいっぱいで忙しい忙しい、満員御礼ありがとうございます。」
というフレーズを見て違和感を感じる。
これって、
「もっと体の調子が悪い人が増えて、自分の治療院がもっと儲かると良い」
というメッセージとも読みとれると思うんですね。
(捻くれた見方なのかしら。。)
友人に、「 お前はね、少し真面目で硬すぎるんだよ。 」 なんて
言われます。でも、医療に携わる人や、人にものを教える人って、
真面目で硬い人だったような気がします。
僕が真面目で硬すぎるのではなくて、今の医療や教育に携わる人が、
カジュアルで軽過ぎるんじゃないかと、僕は思っています。
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