19歳。上京して初めての夏。
親からの仕送りとバイト代が尽き、残金ゼロに。
次の仕送りが届くまであと3日もある。
仕方が無いので何もせず、家に引き籠ることにした。(働きに出ろよ。)
この3日間は、外の世界との関わりを一切断ち切り、全く何もしなかった。
時間を持て余していたので、1人で本を読んだり、ゲームをしたり、
日焼けをしたりしていた。
お金が無いので食事は1日に1回。
なんとか何もせずに3日間をしのぎ、届いた仕送りで電車に乗り学校へ出かける。
友人たちは、自分がそんな事態にあった事を全く知らないから、いつも通りに
会話が進む。
「全く時間が進んでないな。」と、ふと頭によぎる。
時間が進むって時計の針が進むとか、体の細胞が老化していくってことでは
ないんだな、と感じた。
時間は、他人との関わりや行動によって進んでいくもののようだ。
他人に自分の時間を進めてもらっていると言い換えてよいかもしれない。
だから、自分以外の人を大事に優しくできれば、きっと素敵な時間の
進め方ができる。
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